2016年09月14日更新
はじめての舞台観劇~心構え編~
チケットを持って「さあ、観劇デビュー!」とは言ったものの、これってどうしたらいいの?って疑問もあるはず。今回はそんな疑問にお答えしようと思います!
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座席について
舞台観劇に馴染みのない人から、よく聞かれるのが、
「どこから見るのがいいの?」って質問。
ぶっちゃけた話をしますと、
取れたチケット次第!運だね!!の一言です。
座席が選べるチケットもあるにはありますが、
前なのか後ろなのかセンターなのかサイドなのか、全部チケット次第です。チケット運次第です。
取れた座席で楽しむしかないです。
どの席で見るのが良いのかと聞かれると、
前からも見たいし、上手下手それぞれサイドでしか見られない光景もあるからサイドでも見たいし、
後ろからじっくり全体も見たいし、オペラグラスを駆使して推しの一挙手一投足、余すことなくガン見したいし、
っていうのが本音ですし、実際聞かれると私はそう答えます。
劇場によって、座席の傾斜も異なりますし、
劇場のキャパシティにもよりますし、
一概にここで!っていうのが言えないんですよね。
前方席では前方席なりの、後方席では後方席ならではの楽しみ方がありますので、
観劇を重ねていく中で、自分の楽しみ方を見つけていってください。 -
時間について
ほとんどの公演は、公式HPやチケットに開場時間と開演時間が記載されています。
読んで字の如くですが、
開場時間は、劇場が開場される時間のこと(1時間前に開場されても、ロビー開場で劇場に入れるのは30分前という場合もあったりします)
開演時間は、舞台が上演される時間のことです。
なので、開演時間に劇場に到着するのはアウトです。
できるだけ余裕を持って、劇場にはお越しください。
また、チケットには、座席の列と番号が記載されているかと思います。
劇場のHPを確認すれば、ほとんどの場合、座席表が載っているので、
自分がどの辺りの席なのか、確認しておくと良いかもしれません。
前方が通路、または横が通路の場合は良いですが、
中央ブロックの場合だと、早めに着席しておくことをオススメします。
すでに着席している方の前を通るとき「すみません、前失礼しま~す」とか声をかけてくれる方って、
感じの良い人だな、と個人的には思います。
みなさん嫌な人間じゃないですから、座席の前に荷物を置いてたりしても、
声をかけてくれたら荷物を移動させてくれます。
なにも言われないと、側を通ろうとしている方に意外と気がつかないもので、
なにか一言言ってくれたら、荷物膝上とかに移動させたのになあ…って私的には思ったり。
NGではありますが、仕事の都合や、電車の大幅な遅延などで、やむを得ず途中入場する際は、
周りのご迷惑にならないように、
素早く、身を屈めて入場しましょうね。
心が狭いと思われるかもしれませんが、途中入場する方で、
急いでいるのでしょう。ヒールをめっちゃカツカツさせる音。
地味に気になってしまうのって私だけですかね。
ヒールを履いてくるな、とは言いませんが、静かなシーンではそうした音も気になってしまうものです。
誰も立っていない舞台上を眺めるのも楽しいですし、
出演者の方が開演前のアナウンスをする作品もあります。
開演前の雑然とした会場が、開演が近づくにつれてシーンとしていく瞬間も個人的には好きで、
そうした雰囲気を堪能することも舞台の醍醐味なのではないかな、って思いますので、
余裕を持って会場にはいらしてくださいね。 -
服装について(その1)
2.5次元作品の観劇でよく話題になるのが、“コスプレでの観劇はアリか”ということなんですけれども。
公式で禁止です!という明確なアナウンスがされていないので、なかなかグレーゾーンな問題かと思います。
私の個人的な意見を述べさせていただきますと、「NG!!!!」の一言です(笑)
「ウィッグはかぶらないからアリじゃね?」→だめです。
「推し校のジャージだけなら」→許せません。
なぜコスプレをして観劇しなければならないかの理由がわかりません。
コスプレがしたいなら、コスプレ会場でいくらでもどうぞ。
舞台上での主役はあくまでも役者さん。観劇者さんはコスプレのあなたではなく、役者さんを見に来ています。
目立ちたい、とか役者さんに気づいてほしい、とか
舞台を観劇することにそのような気持ちは必要ありません。そんな思いは自宅に置いてきてください。
最近は、ペンライト持ち込みOK、うちわで応援できるライブパートがある作品もあったりします。
そうした作品では、盛り上がるな、とは言いません。
公式HPに必ず、持ち込みOKなもの、禁止されているものが記載されているので、
それをしっかり確認して、周囲の方の迷惑にならない範囲で全力で楽しむもよし!
ファンサをもらうも良し!だと思います。
でも、コスプレはやめてくださいね。 -
服装ついて(その2)
コスプレ観劇がアリかナシかを話題に挙げたので、もう1つ。
アリナシ談義でよく議論されるのが着物での観劇。
こちらに関しても、なぜ着物で来場しなければならないのかが、いまいち理解ができないのですが…。
個人的に和装はとてもすてきだと思いますし、着物を涼しげに着ているご婦人は気品に溢れていて、
そうした大人になりたいものだ、なんて思ったりします。
着物での観劇がなぜ物議を醸すのかは、「帯の形状次第では背中を浮かせることになる」という点なんですよね。
舞台を観劇する際の注意事項として、
前のめりになったり、過度なアップスタイル、帽子の着用は禁止されています。
「着物で背中をつけると帯が潰れちゃうからそこは見逃してよ~」と思うのであれば、
じゃあ着物着て来んなよ!というのが多数派なのではないかと。
前のめりでの観劇が禁止されている以上、着物だから目をつぶれという考えは許されません。
そのくらい、前のめりでの観劇ってかなり迷惑です。
帯を外すなり、前にぐるっともってくるなりしてくれませんか、なんて周囲の方に声をかけられるかもしれません。
その時に、そうした対応ができないのであれば、着物で来場するのは遠慮した方がいいのでは?と私は思います。 -
NGマナーについて(その1)
会場内は基本的に飲食禁止です。
開演前にどうしても腹ごしらえ!などはロビーや会場外で。
飴やガムも禁止です!といったアナウンスも公式HPに記載されておりますし、開演前のアナウンスでもありますので、
しっかり確認しましょう。
携帯電話の電源は切りましょう。
ぼっち観劇だと、開演時間ぎりぎりまで携帯をいじって暇つぶし…というお気持ちはわかりますが、
電源は切ってご観劇ください。
携帯のバイブ音。意外と気になるものですよ。
サイレントだから自分は大丈夫と思っているそこのあなた!
メールなどの通知がきたときに漏れてくる光も、隣でされると迷惑でしかありません。
上演中に携帯をいじる。論外です。画面を割られても文句は言えません。 -
NGマナーについて(その2)
上演中の私語はやめましょう。
「めっちゃいいシーンや!!!!」
ご友人とその感動を分かち合いたい気持ちはよーくわかります。
しかし、ダメなものはダメです。
音響でかき消されるから大丈夫!ではありません。
小声だから問題ないでしょ!じゃないです。
感動した!めっちゃ良い演技だった!泣いた!
そうした思いは、カーテンコールでの拍手として讃えてあげてください。
そして、そのような感想は公演が終わったあとに、
友人とお茶でもしながらゆっくりと、存分に語り合ってくださいね。
もちろん、日替わりのシーンやギャグパートでまで静かにしていろ、とは言いません。
はじめて観劇する友人にあれこれ説明したくなるお気持ちもめっちゃわかります。
推しのすばらしさを語りたくなる気持ちもわかります。
話をしているあなたは楽しいかもしれませんが、周りにとっては迷惑でしかありません。
劇場は自宅ではありませんよ。 -
NGマナーについて(その3)
こちらはNGというほどでもないのかもしれませんが、私が気が散る!と思ってしまうものを1つ。
休日であれば、観劇の前に、お買い物をしてから劇場へということも少なくないかと思います。
2.5次元舞台では、アニ○イトに寄ってから観劇!という方もいらっしゃるのでは?
上演時間中の袋のがさがさ音。
地味~に気になってしまいます。
買い物をしてくるな、とは言いません。
上演時間中、身動き1つするな、と言うつもりもありません。
ただ、足を動かしたときにがさがさ音を立てないように、
バッグにしまうなど配慮してほしいかなー、とは思ってしまいます。
上演中にバッグの中を漁るのも遠慮してほしいですかね。
ハンカチや目薬など、必要になりそうなのであれば、上演前にバッグから出して膝上にスタンバイさせておきましょう。
無遠慮にファスナーを開けられても「オイオイ」と思いますが、
音を立てないよう慎重に開けられても気になるもんは気になります。
これもNGかどうか微妙なラインですが、痛バッグやぬいぐるみ。
それって、観劇するのに必要ですか?
そこまで口うるさく言うつもりはないですが、不必要なものは持って来なくていいんじゃない?
というのが私個人の意見です。
そのキャラクターのことが大好きなんです!!!!って気持ちを伝える方法は、
痛バッグやぬいぐるみ以外の方法もたくさんあると思いますよ。 -
口うるさくあれこれ言いましたが。
要は、普段通りで問題ないです。
普段、会社や学校へ行く際に、痛バッグで通勤しますか?
キャラクターのコスプレをしますか?
時間を守ることだってそう。
おしゃべり禁止の場で友人とおしゃべりしていたら周りから白い目で見られるでしょう。
劇場は自宅ではなく、自分が主役の場でもありません。
周りには自分の他にもたくさんの方がいて、
客席の雰囲気って舞台を作り上げるのに大事なものの1つではないかなって、私は思っています。
周りの方の迷惑な振る舞いの1つで、せっかくの舞台が台無し。
そんなことにもなりかねません。
自分がされて嫌なことは人にもしない。
それを頭に入れていれば、きっと大丈夫です。
はじめての観劇は1回キリしかありません。
思い出に残る楽しい観劇になればいいな、と心から願っています。
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