2015年10月30日更新
同棲で正妻を目指せ?!内縁の妻
「同棲」と「内縁」って、似ているけど違うもの。実は、内縁関係になれば法的な夫婦と同じような関係性として認められるんです。彼といっしょに暮らしているだけ、そう思っていても実は「内縁関係」なのかも? しっかりチェックしておいて。
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同棲と内縁って?
いっしょに暮らしているだけ、でも……「同棲」と「内縁」の区別をつけるのは、いっしょに暮らしているふたりの意思次第。同棲は、結婚の意思が固まっていないか、結婚の意思を持たないままに共同生活をしている男女関係のこと。
対して内縁関係は、結婚の意思があり、夫婦として共同生活をしているけれど、婚姻届の提出が無いため法律上の正式な夫婦と認められていない関係のことを言います。
結婚すると言う意思があれば内縁、無ければ同棲、と言うのが簡単かもしれません。学生同士に同棲が多いのも、これが理由です。 -
内縁関係って、何ができるの?
結婚と内縁、ふたりの関係とは内縁関係が認められた場合、ふたりは法律上の夫婦とほぼ同様の権利義務を持って生活することになります。相続権は基本的に認められないのですが、浮気、不貞行為も法的に訴えることが出来るんです。
また、内縁関係を解消して別れた場合の財産分与や慰謝料請求も認められます。一方で、同棲は単なる男女の共同生活とされるため、そういった法的な権利は発生しません。内縁関係と名乗るなら、ほぼ結婚と考えた方が良いでしょう。 -
内縁関係を証明するには?
ふたりの関係に名前をつける基本的な内縁関係の証明として、同居期間や指輪交換、式を挙げたかのような客観的事実からの判断があります。2~3年以上の同棲で内縁関係が認められたケースもあるので、明確な定義はないものの判断基準は存在します。
内縁関係かどうかチェックするには、以下の項目に当てはまるかを考えてみて。
◯住民票に同居人としての届け出をしているか
◯子どもはいるか
◯財布をいっしょにしていたか
◯結婚式を挙げているか
◯3年程度同棲生活を送っていたか
◯冠婚葬祭にいっしょに出席したか
◯社会的に夫婦として認められていたか -
内縁関係でもしあわせになれる
人の数だけ関係があるフランスなどでは結婚と言う形式にとらわれないスタイルが指示されている現代。内縁関係とはいえ、しっかりとした生活を送っていれば幸せに暮らしていくこともできるんです。別れるときや子どもを持つときなど、ふたりの関係をどう保っていくか、結婚だけではない「内縁関係」と言うスタイルも覚えておいてくださいね。