2015年11月25日更新
毎年、話題に上がるボジョレーヌーボーのアレコレ
ボジョレーヌーボーと聞いて、ワインの銘柄だとわかる人は多いですが、その起源やどんなワインなのか知っている人はどのくらいでしょうか?ここでは、そんなボジョレーヌーボーについて「なるほど!」と思う事実を紹介していきます。
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ボジョレーヌーボーとは?
毎年恒例の人気ワイン、ボジョレーヌーボーボジョレーヌーボーとは、その年に収穫されたぶどうを原料にして作られるワインのことで、フランスのブリュゴーニュ地方で生産された新酒(フランス語でヌーボー)です。つまるところはボジョレーの新酒ということで、毎年11月になると政府による指定の解禁日に販売されるのが通例になっています。
1800年代から地元で親しまれてきたこのワインですが、輸送経路の発達により、今や世界中で飲まれるようになりました。元々は、その年のぶどうのできばえを判断するために、業者の間でのみ親しまれていたワインでしたが、いつしか一般消費者にも出回り、現在のような世界的人気にまで発展しました。 -
毎年変わる解禁日の秘密
ボジョレーヌーボー解禁!ボジョレーヌーボーの解禁日は、毎年11月の第三木曜日と定められています。
当初は縁起のいい聖人の日として定められていた11月11日を解禁日としていましたが、これが変更されてしまったために、直近の聖人の日である11月15日と改定しました。しかし土日に重なると、お店を休むところが多数あるため、売れ行きの変動を考慮して1984年に現在の日付に定められたのです。 -
仕込みから違うのも特徴の一つ
ボジョレーヌーボーの製造工程ボジョレーヌーボーは、他のワインと違う製造過程を行っています。
普通のワインはぶどうの果肉を破砕してから発酵させていますが、ボジョレーヌーボーの場合は、果肉のまま発酵させるという方法が取られています。これにより、通常のワインとは異なる熟成工程を経てできあがるということが分かるでしょう。ワイン特有の渋みなどが少ないという理由も、製造工程の違いによるものです。 -
ボジョレーヌーボーにも等級がある
ボジョレーヌーボーの等級とは?フランスにはアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(AOC)という品質保証の認定規定が設けられています。あらゆる製品に対してつけられており、ボジョレーヌーボーも例外ではありません。
現在このワインの生産に携わっている96箇所の村のうち、約半数の村で作られたワインにのみ、この品質保証を付与することが許されているようです。この品質保証を受けたワインは、通常より収穫が難しい品種のぶどうを使用しているほか、アルコール度数も普通のボジョレーヌーボーより上になっています。 -
飲みやすいボジョレーヌーボー
ボジョレーヌーボーを楽しもう!ボジョレーヌーボーは、発酵が通常のワインと異なるので、ワイン通の人からすると物足りなさを感じると言われています。しかし高級ワインを飲めない人や手が出にくいという人には、飲みやすく安価で手に入るということで人気がある品です。解禁シーズンになったら、ぜひとも賞味して楽しんでください。