2015年10月15日更新
見た目に騙されないで!危険な毒キノコの見分け方
秋の味覚といえば「キノコ」ですよね。毎年この時期にはキノコ狩りに行くのが楽しみなんて人も多いはず。見かけではわからない毒キノコをうっかり食べないように、危険な毒キノコの見分け方をチェックしておきましょう。
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見た目では絶対わからない通称「殺しの天使」
思わず手を伸ばしたくなる愛らしさ・・・本名「ドクツルタケ」。毎年新聞をにぎわせる毒キノコの代表選手です。エレガントさとかわいらしさを兼ね備えているその姿からは想像できないくらいの毒を持っています。
肝臓や腎臓にダメージを与えて破壊するのですが、その際にスポンジ状にすると言うのだから、恐ろしい!
瞬殺ではなく数日~1週間程度の苦しみを与えて死へと誘うおそろしい天使、いや、悪魔なのです。この可愛いキノコ1本で、体重60キロ程度の人間はコロリ!見た目はあてになりません。 -
プロでも見分けがつきにくい!「クサウラベニタケ」
しゃきしゃきしておいしそう・・・この毒キノコが厄介なのは、名前もちょっと似た感じのおいしい食用キノコ「ウラベニホテイシメジ」と混じり合って生えてくるところです。同じ時期に同じような環境で、仲良くにょきにょきしているので、キノコハンター歴の長めなベテランさんも見分けがつかないのだとか。胃腸系に直撃し、嘔吐、下痢、腹痛などを引き起こします。これは素人さんは手を出さないほうが無難です。
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食べようなんて思えない風貌「カエンタケ」
何か危ない世界に吸い込まれていきそう・・・見るからに毒キノコ!と主張してくれるキノコは、逆にありがたいなんて思っちゃいますよね。
体長は5センチとやや小さめサイズのキノコです。鮮やかな赤、つややかな肌、見た目は惹かれるけれど、口にしようとは思わない風貌です。万が一、口にしたときには、運動機能障害や、言語障害、そして、毛髪が抜け落ち、40℃以上の高熱で人間を苦しめます。小脳にダメージを与えて、死に至らなくても、後遺症を残すという厄介なタイプです。 -
熱を加えても毒が残る「コレラタケ」
見た目はなめこそのものなのに・・・名前からもわかるように、あのコレラに似た症状に陥ることから、コレは毒キノコですという注意を促すためにこの名前がつけられた猛毒キノコです。
食べてすぐに症状が出ないのが厄介なところ、摂取量にもよりますが、口にして10時間ほど経過すると、激しい下痢の症状が見られ、のた打ち回るのですが1日くらいで回復します。しかし、その後、さらに猛毒との闘いは続きます。肝臓、そして、腎臓などの臓器は破壊されて、腎不全などの症状に。最悪の場合は、死に至ることもあります。見た目はなめこちゃんのようなのに、恐ろしいキノコです。ちなみに加熱しても毒のパワーはそのままです。 -
怪しいと思ったら食べない!
おいしそうに見えても・・・毒キノコを口に入れないためにも、事前に画像をしっかりチェックしておくことは大切です。怪しいなと思ったら、食べない、コレが正解。ちょっとお腹を壊す程度じゃすまない毒キノコの恐ろしさ。とれたてが新鮮でおいしいなんて慌てて口にしないように注意して!見た目に騙されないように。