2015年09月28日更新
人生、悲喜こもごも。笑って泣けるコミックエッセイ
人様の自分語りというのはなかなか現実ではお目にかかりません。それを惜しげも無く晒してくれるのがエッセイ。ここ数年は文章ではなくコミックエッセイのジャンルがアツいのです。誰もが生きてる人生で、ダレかともちょっと違うその人の人生を切り取ったコミックエッセイを選んでみました。
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『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』
ドアを開けると、そこに妻の死体があるのっけからなんだコレというタイトルですが、まごうことなき実話です。
しかも元々エッセイ用にまとめたネタではなく、Yahoo知恵袋に投稿された質問だというから恐れいります。旦那様が仕事から帰って扉を開けると、そこにあるのは妻の死体(偽装)。その死に様のバリエーションは手作りワニから軍服戦死スタイルまで、もう明らかにネタでしかないビジュアルで日々旦那様にアピールをする奥様の話。
旦那様がまた慣れていくけど、やさしさが滲んでいるところにほっこりします。 -
『毎日かあさん』
西原理恵子さんといえばこれ漫画家西原さんの子育てしている親のエッセイ。
子どもかわいいや子育てあるあるも確かにあるんですが、ゆるふわっとした子育てハッピー♪なんてなんで幸せを横文字で語るんだと突っ込みたくなるような要素は皆無の赤裸々子育て。子どもたちも可愛いけれど、やんちゃで大変、でもイキイキしていて、なんだかとってもリアルです。
聖母のような母ではなく、まさに怒って泣いて笑う熱血とクールを併せ持つ、昭和のおかんスタイルに癒やされます。 -
『ツレがうつになりまして』
パートナーがウツになったら…うつ病って今や国民病と言われているほどですが、パートナーがうつになった時、どうなってしまうんでしょうか。うつの人に引きづられてどんどん暗くなる人や、自分がなんとかしなきゃ、って発奮する人、いろいろいると思います。
こちらの作者さんはなんとなる的な精神で結婚やうつについて前向きというより、難題のひとつくらいにしか受け取らない強さがあります。
いろいろ考えすぎて足が動かない人は読んだら気持ちが楽になるお話。 -
『あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します』
あえての「逆グルメ」なぜこの企画を通したと作者は全力で叫んだであろうグルメブームの真逆をいく、町で見かけるやってるかどうかわからない店に突撃しようという、なんとも命を張った挑戦的なエッセイ。
誰得かといえばもう笑える読者のためだけに体を張ってる作者です。営業許可がよく降りたというレベルの店にも容赦なく突撃しています。
よく隠れた名店は小汚く店の片隅にあると言われますが、明らかにそれは氷山の一角というレベルだと思い知る壮絶ルポ。 -
『新久千映のねこまみれ 』
ほっこり癒やされたい気軽に読める猫漫画。新久家&祖父母宅の飼い猫たちのオモシロにぎやかエッセイ。
猫好きな人なら読んで損はありません。飼ったことがあるならもうあるあるすぎて机をバンバンたたきんたくなることうけあい。
ほっこりゆるゆる気分で楽しみたい時に。 -
『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』
婚活とは爆笑なのに最後は泣けるという謎の婚活エッセイ。
婚活エッセイの多くが婚活の流れについて語るものが多いですが、これはそこに開き直りと自虐という強烈スパイスが投入。カレーにガラムマサラが入ったかのようなプロな香り。「金持ち、好きだろう、好きに決まってる」と断言したりと、赤裸々すぎてむしろ好感度しかないエッセイ。婚活終了までのの流れと最後の選択の切なさに、ちょっとほろりとしてしまいそう。
人生、つまづいてもなんとかなると元気をもらえます。 -
漫画で綴る日常がおもしろい!
たまにはコミックエッセイでリフレッシュ猫や日常生活、人生やお店、エッセイの種類はたくさんあって、どれも読んでてクスクス笑いたくなります。ちょっぴり疲れた日常の癒やしに、気楽に読めるコミックエッセイを手にとってみてはどうでしょうか。ちょっとすっきりするかもしれませんよ。