2015年08月24日更新
【突撃インタビュー】今年は8月29日(土)!!浅草サンバカーニバルの魅力に迫る!!【仲見世バルバロス】
日本のサンバ関連で出場チーム数、人数とも一番大きなパレードを誇る浅草サンバカーニバル!!その老舗のチーム『仲見世バルバロス』のダンサーである佐藤さんにサンバの魅力をたっぷり語って頂きました!!
-
サンバの魅力を教えて!
【サンバとは…】
シンプルな4分の2拍子のダンス音楽でブラジルを代表する音楽ジャンル。19世紀の終わりごろ、ブラジル北東部の港町、バイーア(現在のサルバドール)で発祥したとの説が有力。
黒人たちの持ち込んだアフリカの宗教的民俗舞曲と、ヨーロッパの舞曲など様々な要素が混ざり合ったもの。
――【仲見世バルバロス】ダンサー 佐藤 麻理子さんにお話をお聞きしました!
サンバっていろんな文化がMIXされて、良い感じに出来上がったいいとこ取りの踊りなんです。笑
楽器だと打楽器のイメージが強いと思うんですけど、本当に簡単に説明すると、ドラムセットってあるじゃないですか?
あれを一個一個バラして1人1個持った感じなんですね。
そのサンバの音を目で見て分かる様に表現するのが、ダンサーの役割なんです。
ダンスって普通振付があると思うんですけど、サンバの場合は即興性っていうのをすごく大事にしていて、そこでセンスが問われるダンスなんです。
――振付が一切ない?
そうなんです!何やってもハズレはないんですけど、1つのポーズを取っても角度だったり足の閉じ方だったりだとか、音にすごいハマってる!っていうのがあるんですよね。
もし耳が聞こえない人がダンサーを見ていたら、『音が見える!!』って言われる踊りが『カッコイイ踊り』とされてます。 -
浅草サンバカーニバルについて!
浅草サンバカーニバルは、日本のサンバ関連で出場チーム数、人数とも一番大きなパレードで、ご存知の方は多くないかもしれませんが、順位を争うコンテストなんです。
各チームがその年のテーマを決め、そのテーマに沿った隊列、表現、アレゴリア(装飾を施した山車)などを作り、その日しか見れないものばかり!!
そのほかのパレードとは一線を画し、一見の価値があります♪
S1リーグ・S2リーグってのがあって、Jリーグみたいに1部リーグに上がるのに2部リーグの1位と1部の最下位が交代するんですね。
―下剋上!
そうなんです。だから、S1リーグ9チーム・S2リーグ7チームの計16チームがみんな競って頑張るんです。そこが見どころの1つです。(何しろ優勝賞金200万円ですから!笑)
なので、『リオのカーニバルみたいに!』っていうとまだまだ規模は小さいですが、ここでしか見れないショーを見てもらいたいんですよね!
そして、私達『仲見世バルバロス』チームも毎年この浅草サンバカーニバルに参加させて頂いています! -
仲見世バルバロスとは?
Barbaros=Barbarian=野蛮人
日本語で言うと、野蛮人って意味なんですよね。そんな名前なんですが、おそらくは、一番規律がしっかりしているサンバチームだと思っています。笑
割とラテンの人って時間に緩やかだったり、趣味なんだからまぁいいじゃんっていう所があったりするんですよね。
でも、うちはやっぱり一番歴史が長いチームでもあるので、誇りじゃないですけど『ちゃんとするところはちゃんとしよう!』って。
バルバロスは、浅草サンバカーニバルの開催が決まった1980年頃、チーム創立の創始者・高橋重雄リーダーに声がかかった事がきっかけで生まれたんです。
その彼が、『衣装はちゃんとしなさい!』『みっともない事はしない!』『控室もしっかりキレイにしなさい!』という様な教えで。
2008年に亡くなっていますが、その想いは運営チームを中心にチームメンバーに受け継がれているなって思っています。 -
なぜチームに入ったの?
仕事の取引先の方がサンバをやっていて、その飲み会で、「2か月後一緒にサンバカーニバルに出よう!」と言われ、
ウッカリ出てしまったことがサンバに出会ったきっかけなんです。
そこから高橋リーダーの人柄や、サンバに対するチームの想い等に惚れて、バルバロスに入る事を決めました!
私たちバルバロスというサンバチームは、日本で最も古いサンバチームの一つであり、浅草サンバカーニバル33回開催のうち、18回優勝という、最多優勝チームなんです。
その中のソロダンサー、パシスタというポジションを得るには、バルバロスの場合は毎年オーディションを受けて、受からなくてはいけないんですね。
1度受かったからといって、来年受かるとは限らないんですよ。
――厳しい道なんですね…
オーディションは、ダンスの技量だけでなく、容姿も必須なので、バルバロスのダンサーは皆色々努力していますね。
例えば、ちょっと厳しい言い方になってしまうかもしれないのですが、
顔がイマイチなら、メイクの技術を磨けばいいし、スタイルがイマイチならば、トレーニングやら、食事に気をつければいい。
年齢が…という場合は、その年齢に見えないよう、アンチエイジングを頑張ればいい。
元からプロのダンサーという人はほぼいなくて、ほとんど、サンバのサの字も知らないところから始める人がほとんど。
皆、様々な努力をして、憧れのパシスタ(サンバのソロダンサー)目指していて、パシスタになっても憧れられる存在で居られるよう、努力しているんです。
うちのチームのダンサーは容姿もそうですが、中身もかっこいいダンサーが多いと思います! -
ライフスタイルを教えて!
【生活スタイル】
朝5時半過ぎ 起床、猫の世話、お弁当作り
7時過ぎ トレーニング
10時 アルバイト
18時半 スタンバイ、ショー
23時半 帰宅、翌日の準備
25時くらいに就寝
―今は、完全にダンサー?
そうですね!今はダンサーです。
元々は、普通に働いていながら週一でサンバショーに立たせてもらってたんですね。
そんな生活をしてる中、もう1つサンバの仕事が舞い込んできて受けるか受けないか迷ってる時に、
相棒の女の子から『ダメになったらやめればいいんじゃない!?』って背中を押してもらい決意しました!!
生活には多少困るかもしれないけど、自分の中で軸さえしっかりしてればどうにかなるんじゃない?と思い、バイト生活を始めました!笑
―ぶっちゃけギャラは?
ほんとピンキリです!本当に少ない時もあるんですよ。笑
今は週3、4日はショーに出てたりイントラしたり、それ以外の日に単発の営業とか新しい仕事とか…
後は、バイトをしながら生活をしています。 -
継続は力なり!継続するちょっとしたコツを伝授!
―朝は欠かさずジムに行き、トレーニングをするという佐藤さん。
―毎日トレーニングするのって大変じゃないですか?
生活のサイクルに入れちゃう事が大切なんです!
夜だと、昼間の仕事で疲れちゃったりとか、今日は飲みに行っちゃおうかなとか、仕事長引いたりとか、なんだかんだでいいやってなっちゃうんですよね。
『それじゃいかん!』って思って、『朝シャワー浴びるのはジムで!』って決めたんです。
『トレーニングが出来なくてもジムでシャワーを浴びる!』って。
そうすると、お風呂の時間だけじゃもったいなくて、ちょっと早めに行ってトレーニングの時間も作る様になるんですよ。
だんだん身体に変化が出てくると、それが楽しくなって続けられちゃう。笑
あとは、肌がキレイになるんですよ!汗が出るから!!
『運動する・質の良いものを食べる・肌に何もつけない』これがサンバでよりキレイに見える為の私の健康法ですね。 -
サンバの動きを実際に体験!笑
【サンバステップの基本】
サンバの基本は右足・左足・右足なんですね。
1で右足を一歩下げる。2で左足をその場で踏む。3で右足を半歩戻す。4で左足あげる(←次の左足を出すために、1拍待つイメージ)
1で左足を一歩下げる。2で右足をその場で上げる。3で左足を半歩戻す。4で右足あげる。
…以下繰り返し。
これが基本なんですね!4が重要です。
頭は動かさないように、軸で吸収する様にするのがコツですね!
―難しいです…泣 -
次は、体幹を鍛えるエクササイズに挑戦!
まずは、壁に手を添えましょう。壁に手を置いた方がやりやすいですよ。
①体が斜めにならない様に、片足を上げてまっすぐに立つ。
※足指で地面を掴むようにして、足の指の付け根に力を入れて立って下さい。
②足指で地面を掴むようにしたまま、上半身を動かさずに片足を上げます。
③1本の軸をしっかり立てたまま、脇腹を縮める様に腰をゆっくり上にあげます。
②→③を繰り返す。
息をゆっくり吸いながらあげて、ゆっくり吐きながら戻します。
自然にまっすぐ中心に軸を持ってこれるように。外体重は絶対ダメです。
――意外ときついです。変な汗が…既にもう痛いです。
バランスをとるので体幹も鍛えられるんですよ!
脇腹と腸腰筋が鍛えられるので、くびれます!!がんばって! -
キツイ…
――地味だけど効き過ぎです…
そうでしょ?笑
でもちゃんとポイントを押さえないと効かなくなっちゃうので、ちゃんとやり方を覚えて下さいね。
普段鍛えにくい体幹周りが鍛えられる珍しいエクササイズなんです。
~このスパルタ指導をして頂きました~ -
今年の浅草サンバカーニバルは!?
今年はうちのチームは『ようこそ浅草』って言うのがテーマなんですね。
パレードする曲もそのイメージをした曲ですし、先頭から始まって・2つめ・3つめ…ってアーラっていう小グループを作って、そのグループごとに『ようこそ浅草』のテーマに沿った衣装や振付を作って、パレードをするんです。
もしサンバを踊るって事だけだったら即興で踊るのがほとんどなのですが、これはパレードなので、そのテーマに沿ったものを表現するためにある振付をやったりもするんですよ。
――振付、欲しいです!!(切実)
新人の子などは、アーラ(チーム内の小グループ)に入ってもらうので、振付もあるし困らないんですよ。笑
サンバカーニバルでの振付を覚えるところからスタートして、そこから徐々に自分のものにしていくって感じですね。
―衣装は?
衣装やアレゴリア(装飾を施した山車)などはすべて手作りです。
プラスチックを変形させて作ったりするんですけど、私スゴイ旨いですよ笑
―初心者はダメ?
初心者も全然OKですよ!ただパシスタ(サンバのソロダンサー)としてって事は出来ないですけど。
当日参加OKな所もあるんで!必ず設けてるんですよね。その年以降も続けてくれればいいな~って想いを込めて! -
オススメ・穴場スポットは?
もし、完全装備して水分補給もバッチリ!席取りもバッチリ!なら、絶対審査員席の近くの雷門前がいいですね!
ここはとにかくスゴイので、友達と朝から席取れて、トイレの場所もチェック出来て、熱中症対策全部出来て、ってなるとそこが一番いいです。
『そこまで準備出来ないな、でもちょっと見てみたいな』っていうのであれば、スタート地点がオススメです。
ちょっと穴場的な。笑
とにかく見に来て頂ければ絶対楽しませられる自信があります!
8月29日(土)はぜひ浅草へ!お待ちしております!
--------------------------------------------
【2015年8月29日(土)開催】
浅草サンバカーニバル
http://www.asakusa-samba.org/index.html
【仲見世バルバロス】
http://www.gres-barbaros.com/
【踊る営業うーまん。SATOMARIブログ】
http://ameblo.jp/satomari38/
--------------------------------------------