2015年07月04日更新
ひとつひとつに物語。調べてみると面白い料理の名前の由来
おしゃれなレストランでメニューを見ていると、ギャルソンがサッと近づいてスマートに「本日のおすすめは若鶏のディアボラ風です」なんて教えてくれたりします。 時々、これってなんなの?という料理名と出会う時がありますね。珍しい料理の名前の由来を集めてみました。
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よく聞くディアボラ風って何?
”ディアボラとはイタリア語で悪魔風という意味。1羽の鶏を開いて焼いた姿が、悪魔が羽根を広げたかのように見えるから付いた名前だとか…。
http://blog.goo.ne.jp/gekka_hakubotan/e/332ecf200689c46a9a6538136c0c832d”
悪魔風というからにはどんなネタかと思ったら羽の形でした。
誰が見たんでしょうか、悪魔の羽。他にもいたでしょう、羽がある生き物は。
一羽の鳥を使うことが名前のポイントのようです。 -
アラビアータはなぜあの味か?
”アラビアータとはイタリア語で「おこりんぼ風」だそうで、名前にぴったりなソースです。
http://mckeealaan06.info/”
怒り狂ったように真っ赤になれるパスタということで、激辛なのかと思いましたが、レシピによってマイルドなものもあるようです。パスタが真っ赤だからおこりんぼなのかと思っていたら違いました。最初に食べた人は甘党なのか罰ゲーム的に大量唐辛子を入れられたのでしょうか。イタリアンの定番です。 -
トルコのネーミングセンスに爆笑!「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」の意味
”正式な名前は、パトゥルジャン(=ナス) イマム(=僧) バユルドゥ(=気絶した)。高僧がこの料理の匂いをかいだだけで、あまりにおいしそうで気絶したとか。
http://allabout.co.jp/gm/gc/60194/”
トルコの夏野菜レシピのひとつ。確かに冷やしなすは美味しそう。美味しそうですが、なぜお坊さんが気絶するのでしょうか、トルコ。高僧は食欲控えめなストイックさがある大前提で美味しいものには目がないと伝わってくる名前です。日本にも岡山にママカリという「まんまを借りたくなるほど美味い」というネーミングの郷土料理があります。美味しさを訴えたいあまりに形容詞に拘るのは万国共通かもしれません。 -
決め手はザラっと感?知ると食べづらいラングドシャ
”ちなみに、「ラング・ド・シャ(langue de chat)」とはフランス語で「猫の舌」の意味。もともとは舌のような形に焼いたことからそう呼ばれている。
日本では細長くない形状のものでも「ラングドシャ」と呼ばれることもある。
http://okashi.hatenablog.com/entry/2013/11/20/163717”
フランスから猫の舌がやってきました。日本は形にこだわらないんですね。それ以前に日本で売ってるラングドシャ、細長い方が少数派な気がするんですが。ざらっとしたところがそうなのかもと思えば丸も四角もラングドシャと言えるかも? -
決してジャムではない!負けてなかった日本食「いちご煮」
”まったくいちごと関係がない料理なのに、なぜ「いちご煮」という名前になったのでしょうか。この命名者も「石田家」のご主人でした。当時、二代目主人だった石田多吉氏が、淡い乳白色の潮汁に沈む赤みの強いウニの卵巣を朝もやの中の野いちごのように見えるということから名づけたそうです。
https://ryorisapuri.jp/news/entry/2015/03/17/170000”
最後は和食から。いちご煮と言いつつ、いちごで甘く煮たのではなく、アワビとウニのお吸い物です。
いちごありませんでした。更に煮ではなくて汁でした。
ネーミングセンスは風流だけれど、ジャム的なものを想像してしまうので、他の候補はなかったのか気になります。 -
料理への思い入れが伝わる面白ネーミング
気になる料理はありましたか。まだまだ世界中には色んな面白ネーミングがあります。木こり風やタタン姉妹が作ったタルトタタン。由来が伝わる楽しい名前もたくさんあります。人で言うならキラキラネームのような料理の名前。特徴や雰囲気が、由来も込められた面白さがあります。